そして最後の駅についた時、
杖を付いた女の子が電車に入ってきた。
流は自分と同じ真新しい制服に包まれている彼女をみて、
同い年かぁ…
と、心の中で呟いた。
彼女が電車に入ってきた時には座る場所がない。
彼女はずっと下を見ていた。
流はそんな彼女をみても何も思わなかった。
後、10分で電車から降りれると思った時、
キュー、、ガタン、、
電車が激しく上下に揺れ
乗っている人が全員倒れたり
ふらついたりしていた。

カーン、、
何かが倒れる音。
気になった流は横に目をやった。
どうやら
さっきの杖のついている彼女が杖を落としたらしい。