それでも大好きなんです




「ありがとう」



「どういたしまして」



お互いに顔を合わせて笑っていると、



「拓哉ー私の分も買ってー」



「いやだ」



なんて会話が聞こえてきた。



「おい、拓哉買ってやれよ」



「やだ」



優樹が言っても拒否。

全く拓哉は優しくないんだから。
莉子かわいそう…

結局莉子は自分で買っていた。



「もーう。拓哉のいじわる!」



「……」


拓哉は相変わらず無視してる。