「ちょっと!何してんのよ!!」
「だって夏希ちゃんが、あまりにも可愛くて」
「もうそうゆうの急にやるの禁止ね」
「えー。じゃあさ、手繋いでもいい?」
「いいよ」
そういうと優樹の大きい手に、包み込まれる私の手。
男と女の手の大きさの違いを、改めて実感した。
それからは、他愛もない話をしてたら、あっという間に遊園地についた。
チケットを買うために財布を出したら、優樹にそれを阻止された。
「夏希ちゃんは払わなくてもいいよ」
「え?でも…」
「いいの。俺が買ってあげるから」
そう言うと優樹は私の分のチケットも買ってくれた。

