「あのね……私ね、」 どう言おうか悩んでいると 「やだ」 と拓哉がつぶやいた。 「へ?」 「俺は絶対に別れたくないから」 「違う!そうじゃなくて…」 「やだやだやだー」 耳を塞いでしまう拓哉。 違うのに… 「違うって!赤ちゃんが出来たの!」 拓哉は目を丸くして私をみた。 「本当に?」 「うん」 すると、拓哉は嬉しそうに私のお腹をさすった。 「やったー!」 「産んでもいいの?」 「当たり前だろ」