「泣いたから水分取らなきゃ」 「ありがとう」 「夏希ちゃん。何かあったの?」 「ううん、何もないよ」 何もないはずないじゃん。 こんなときまで、強がんないでよ。 「じゃあ、どうして泣いているの?」 夏希ちゃんは、仕方なく口を開き話し始めた。 「さっきね拓哉にいじわるされてさ。いつもなら我慢できるのに我慢できなくて…」