「私はどこにも行かないよ」 私は優樹に抱き締められたまま、眠った。 ───────ジリジリジリ 携帯のアラームで目を覚ました。 「もう7時かー」 アラームを止めようと優樹の腕から抜けようとしても、全く抜けられなかった。 こんなにアラームが鳴っているのに、優樹は目を覚まさない。 「優樹、起きて!」 優樹の胸板を叩くと、優樹が目を覚ました。