「…え?」 拓哉の声が小さくて、よく聞こえなかった。 「なんもない」 「私たちだってラブラブだもんねー?」 「…あぁ」 莉子は拓哉にキスをした。 「まぁ、お熱いこと」 なんて隣でいう優樹。 でも、私はそんな冷静でいられなかった。 私たちは、その後も他愛ない話ながらご飯を食べた。 でも、思うように喉を通らなかった。