リオに振られたから３ヶ月が経った。


月日が経つのは早いことを改めて実感した。


ん？


アレは･･･


「リオ」


俺の目線の先に居たのはリオと廉君だった。


今でも仲良いんだな。


良かった。


３ヶ月経った今は、リオへの気持ちもだいぶ吹っ切れた。


だが、新しい恋に移る気はない。


そんなことを考えながら歩いていた俺は人にぶつかってしまった。


「すいません。大丈夫ですか？」


相手は女性で転んでしまったので、手を差し伸べた。


小さくて綺麗な手だなぁ。


「こちらこそ申し訳ありません！」


彼女は大きく頭を下げた。


誰かと被るな。


リオか･･･。


俺全然忘れられてないじゃん。