ドS王子様にご用心。




『え…。どうかした…?』


『あいつさ、不器用だけどちゃんと彼女さんの事は大切にしてっからね?』


そう言った新沢君は、ニカッと屈託のない笑顔で笑ってくれた。



新沢君…


『ありがとう。私、頑張るね!』




『おう!』







今なら、本音も悩みも
すべて言えそうな気がする―。
陸に会いたい。



私は、体育館に猛ダッシュしていた。