この学園には、
王子様が居る――。






その整った顔立ちは、
筋の通った鼻、
二重の綺麗な目つき、
長身でバスケ部、エース。




きっと、そんなにも
完璧な彼を誰が見過ごすのだろうか―…。







――――――…………





いいや、見過ごす訳がナイ―。






そして私は、
本当にとんでもない人の彼女になってしまった―。