「どうしてそんな格好してるの?」



『…バレたら仕方ないよね。』



そう言って眼鏡とウィッグを取った。



「ホントに茅咲だ…」



『秘密にしててね?』



「なんでその格好の方がいいじゃん。なんでわざわざ変える必要があるの?」



『実力で勝ち取ったって分かってもらうため!』




「そっか…でも茅咲、歌下手じゃなかったっけ?」


前にモデル仲間とカラオケに行った時茅咲は本当に音痴だった。




『わざと音はずしてたの。私、絶対音感持ってるの。』




そぉいうことね。