俺の運命なんて最初から決まってると思ってた。

未来なんて見えなかった。


昔から親から極度の暴行を受け、酔った親父にビール瓶で頭をかち割られたのは13の秋だった。

その憂さ晴らしとして、小学校から軽犯罪を繰り返して、警察からは顔を覚えられ、公園で夜な夜な情事に耽り、12才の女の子と同級生を妊娠させた。14の夏だった。

15なり、俺は中学を中退し、規模の小さい暴走族に入った。
そこのヘッドが極度のゲイで、俺はそいつのお気に入りにされた。