いつもの駄菓子屋に寄った。




こんな暑い日にはアイスに限る!


私は小さい頃からここが大好きだった


ここを通るたびに、お母さんにお願いして


アイスを買ってもらっていた。




「おばちゃん、ミルクアイス一個!」


『はぃよ。100円ね。』


小さい頃に見たおばあちゃんよりも

手はしわしわで、腰も曲がってるけど、

この、渡すときにくれる笑顔が好き。



「ありがとう!」




パクっと一口食べて、


歩こうとしたら電話が鳴った。





着信:直人





「なおとか。」



電話はさっき喧嘩したばかりの

彼氏からの着信だった。