本当なら、あげはの手にさわりたいところ。

あげはは理解したのか、俺の手を握った。

「あげはと共に生きたい。

これから先も、ずっと。

死が2人をわかつその時まで永遠に」

パタタ…

あげはの目から涙がこぼれた。

「…あげは?」

「……ありがとう、ございます」

こぼれる涙を、あげはは何度も指でぬぐった。