ポイズン

ピーンポーン

「………ん?」

アイマスクを上にずらした。

ピーンポーン

もう1度インターホンが鳴る。

また依頼か。

アイマスクを外し、テーブルに放り投げた後、玄関に向かった。

寝ていてボサボサになった髪を軽く整えると、ドアを開ける。

………………ギョッとした。

あの彼女だったからだ。

この間一緒にホテルを出てきた若い彼女だった。

おそらく、ここを調べて文句を言いにきたのだろう。

よくあることだった。