ポイズン

その声は余計に、俺をあおっていることを。

俺の“男”としての本能をあおっていることを。

そっと、彼女の柔らかい胸に手を置く。

「――いあっ…!」

置いた瞬間唇を離し、喘いだ。

初めて…?

まさか…な?

よくよく考えて見ると、俺は彼女の許可もなく行為をすることに気づいた。

今さらか。

気づくのがあまりにも遅過ぎた。