俺はあの日、入学式をサボってた。

だって、めんどくさいだろ?入学式
とか……

サボり場所は決まって図書室。ここあ
んまり人来ねぇし。


俺はいつものように図書室の奥の方へ
行って、眠りについた。









「んっ……」

俺は眠りから覚めると、眠い目をこじ
あけて、辺りを見回した。すると……


部屋一面夕焼け色に染まっていた。
窓の外を見ると、夕日が沈みかけてい
る。

俺はその時、親父に夜ご飯の買い
物を頼まれていたことを思い出し、鞄
をつかんで急いで帰ろうとした。


だが、

図書室のドアの手前の方で誰かの声が
聞こえた。何で今日はこんなにツイて
ないんだって思った。

なぜなら、その声が女の声だったからだ。