~嵐の場合~

「俺は、人生賭けてもいいって思った恋をしたのは、中2だったんだ。」
「そうなんだ。。。」
「その人はさ、めちゃ可愛くて、性格もよくて、まさに理想の女の子だった。そんで、めちゃアピールして、コクってつきあうようになった。」


いい話なんじゃないの???


「でも、つきあうようになってから、彼女は変わった。俺のことを下僕とまで言った。俺が惚れてるのを良いことに、彼女のひどさは増していったんだ。」

「そんで、俺は別れを告げた。けど、そのあとも、俺のことを学年中に最低男と呼ばせた。仲の良かった幼馴染みでさえも、軽蔑の目で見てきた。」

「その日から俺は女の子が信じられなくてさ。幼馴染みも、長く付き合って信頼をされてきたのは俺だと思ってたのに、違った。女の怖さに恐れたんだよ。」
「そっか。私は慰めなんて言わないから。」
「うん、ありがとう。」


建前の慰めなんて言っても、過去は変わらない。
それは、ママから学んだことだった。


~一葉の場合~

「ねぇ、一葉!!!今日もうちに来てよ!!!」
「ぁ、うん。。。」

中学生の時内気だった一葉は、よくギャルの先輩に家に誘われていたらしい。

見た目もかわいかったらしい一葉は断ることもできず、着いていっていたらしい。


「一葉。今日こそシてよ。」
「……無理だよ。。。」
「また???あたしを断るんだ???」
「お、俺シたことないし、それに、先輩はなんで俺に構うの???」

その頃純粋だった一葉は、先輩に好かれてるのかなって淡い期待を寄せてたんだって。

でも、その期待もボロボロに崩れ去った。

「あたしが一葉に構う理由??そんなんヤッたら自慢になるからだよ。」


期待した俺が馬鹿だった。
その日から一葉は自分によってくる女の子を、全部体目当てだと思ってしまい、素直に接することが出来ないんだって。。。。