ー嵐sideー

俺は、中薗嵐(なかぞのらん)。

なぜか女の子の護衛を頼まれた。
まぁ、うちは特別学校、別名狼学園。

男子校だから当たり前なのかもしれないけど。


その子は、川原那智ちゃん。
見た目は、黒髪のスーパーロング。
パッチリした二重の目に、ぽってりした唇。

まさに整った顔立ちだった。


俺は明るく振る舞ったけど、那智ちゃんがどんな子か分からず、信じられずにいた。


「あの、何て呼べばいいですか??」

可愛い声で呼ばれるとついドキッとしてしまうけど、すぐに正気に戻る。

「嵐でいいよ♪あ、俺は??」
「那智でいいです。」
「ぁっと、敬語もダメだよ。」

ニコッと笑う彼女はあまりにも可愛くて、ほしいと思ってしまった。。。