狭き門

そのすぐ横の広い改札を、
サングラスを掛けてニット帽を深く被った星野遼聖が、

最愛の妹を乗せた車椅子を押しながら、

いとも簡単に、
やわらかい笑顔で風のように通り過ぎた。


(了)