翼[短編]

『はい。頑張ります。』

そう言って力強く頷くと、俺は外に出た。








いつのまにかシャツは乾いていた。

さっきまでの不満でいっぱいの気持ちは消えて、どこか楽しいような、ワクワクした気持ちになっていた。


『取りあえず、明日はバイト見つけなきゃな…。』


バイトしてお金を貯めて、海外にも行きたい。

さっきまでの自分では信じられないような考えが浮かんできた。



ふと見上げた空は、さっきよりも深い闇に包まれていたけれど、どこか優しくて、俺に笑ってくれてるような気がしたんだ。



ーENDー