鈍感なカピパラさん





あたしたちがこんな風に
はなしをしながら爆笑してても
着々と出番は近付いていて


気がついたら
舞台袖に待機する時間になっていた


「やったろーぜ」


小さく先輩が言った言葉は
なんだか重みがあって
いつもよりかっこよく見えた


「えー・・・ではこれより
 在校生がですね
 校歌を披露いたします。

 初の試みでですね
 ダンスもありますので
 みなさんお楽しみに、
 では、在校生のみなさん
 お願いします」