愛のかたまり

 あの時、あたしさえ気づいていれば

 ちーちゃんは何を伝えたかったの

 あたしなんかに

 時間を戻してほしい

 もう一度、話がしたい

 考えれば考えるほど、あたしの思考は強く向こう側へと引き寄せられた。

 お腹がすくことや、眠ることも、生活することのなにもかもが罪悪に思えた。

 死にたかった。

 目が覚めて、ああよかった全部夢だったと安堵し、すぐにやはり事実だと気づかされて目の前が暗くなる、というようなことを繰り返した。

 でも、泣けなかった。

 胸は苦しいのに、まるで涙はでてこなかった。

 深い深いところですべてを失った気がする。大きくあいた穴に滑り込むように、あたしの中の闇はひろがりつづける。なにもかももうどうでもよく感じられた。