まだほんの子どもの頃は、いつもいつまでも待ってしまっていた。
確かに家に世話をしてくれる人がいなかったわけではないけれど、本質的にはひとりだった。いつか帰ってくると疑わず待っていたあの日々。あたし自身が棄てられた仔猫みたいに、惨めに。
そしていつの頃からか、待つこともやめてしまった。
諦めというよりも、それは慣れと呼ぶべきものかもしれない。
もう何も、感じない。
確かに家に世話をしてくれる人がいなかったわけではないけれど、本質的にはひとりだった。いつか帰ってくると疑わず待っていたあの日々。あたし自身が棄てられた仔猫みたいに、惨めに。
そしていつの頃からか、待つこともやめてしまった。
諦めというよりも、それは慣れと呼ぶべきものかもしれない。
もう何も、感じない。
