近くに立つと、あたしよりだいぶ背が高かった。
帽子の下から、くせ毛っぽいくりっとした色素の薄い髪がぴょんぴょんはみ出している。
「ははぁ。うん。いいね。
秋が好きなの? 秋の美しさの表現がすばらしいね。
描くの、ずいぶん時間かけたでしょ。
これだけ描けてたら、さぞかし周りに褒められたんじゃない?」
楽しそうに言う。
「……これ、全国美術展で銅賞を取ったんです」
あたしの声は、ちょっぴり自慢げに響いた。
(今さら言われなくたって、この絵はもう評価されてるから)
「……あ、そう」
どこか気のない生返事をすると。
「いつものキミの絵のような、硬さがなくていいね」
「……」
「いつもは頭で描いてるでしょ、絵を」
「……」
帽子の下から、くせ毛っぽいくりっとした色素の薄い髪がぴょんぴょんはみ出している。
「ははぁ。うん。いいね。
秋が好きなの? 秋の美しさの表現がすばらしいね。
描くの、ずいぶん時間かけたでしょ。
これだけ描けてたら、さぞかし周りに褒められたんじゃない?」
楽しそうに言う。
「……これ、全国美術展で銅賞を取ったんです」
あたしの声は、ちょっぴり自慢げに響いた。
(今さら言われなくたって、この絵はもう評価されてるから)
「……あ、そう」
どこか気のない生返事をすると。
「いつものキミの絵のような、硬さがなくていいね」
「……」
「いつもは頭で描いてるでしょ、絵を」
「……」


