ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……

「……いいね。素晴らしい。

これを中3で描いたって?」


独り言のようにつぶやく。


「はい」

「中3でここまでの絵が描けるなんて、僕の知ってる限りではあと一人しかいないよ」

「……?」

「……大した才能だな。

確かに君は油彩より水彩の表現の方が向いているね。

うん。見せてもらえてよかったよ。

君の得意な表現がよくわかった。

もし受験本番でこういう課題があったら、僕なら一発で通すよ」


目を細めて、端正な頬が微笑む。


(よかった、気に入ってもらえたみたい)