ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……

「……ああ、うん。

秋月レイさんでしょ」

「あ、そうそう、その人」


それならまだわかる。

それは何度か言われたこともあるから。


実は自分でもちょっと似てると思ってた。

髪型なんかも実はちょっと真似したりして。


テレビでやってた秋月レイさんの葬儀の遺影が自分に見えて、ぞっとしたっけ。


「……で、どうなの? 柚希は」


控えめな声に、あたしはうつむいた。


「あたし、克己のことは人間として大好きだよ。

……でも、そういう……男の子として好きだっていうのとは違うと思う」

「……そうなんだ」


はぁ、というため息と、がっかりした声。


「天国から地獄に落とされた気分」