ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……

「んで、どこから話せばいいの?」


ベッドの端に二人で並んで腰掛けて。

克巳はいじけたような口調で言った。


「部活が終わって、校門のところで克己に会ったところまで覚えてる」

「校門を出てからって、一番最初だよそれじゃ……」


克己はがっくりと頭を落として、しばらく口をつぐんで考えてた。

やがて、口を開く。


「バスがちょうど行っちゃったとこでさ」

「……うん」

「ちょっと次のバス停まで歩こうよってことになってさ。

何となく一緒に歩きながら、いろいろ話した」

「どんなこと?」

「何話してたっけな、別に大した話してなかったんだけど……中学のときの話とか、来年のクラス替えのこととか」

「うん」

「柚希は別に普通だったよ。いつも通りで」

「……ほんとに?」