ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……

克己の眉がハの字になった。

あたしは思わずはぁ、とため息をつく。


「あの……あたしがどんなこと言って、何をしたか、教えてほしいんだ」

「柚希……ホントのホントに、覚えてないの? 何も?」

「うん……ごめん」


克己はしばらく頭を抱えてたけど、しばらくして、顔をあげた。


「どこから話せばいい?」

「その前に……服着ていい?」


すでにやることをやったらしいとはいえ、あたしは何も覚えてないし、やっぱりお互いハダカなのは落ち着かない。


「あ、ごめん……うん」

「あっち向いてて」


あたしは素早くベッドからすべり降りた。

脱ぎ散らかしてあった服を拾って急いで着る。


「ごめん。もう着たから」

「……オレも着るわ」


克巳がさっと身を起こしてベッドに腰掛けた。

あたしは思わず横を向いて視線をそらす。