「ねぇ、薫さん。今どんな仕事してるの?
こないだ机の上に描きかけの絵があったけど」
「ああ、あれね。
あれはね、海外のファンタジー小説の改訂版が出るんだけど、それの表紙」
何でもないことのように、あっさりと言う。
ファンタジーのタイトルはあたしも聞いたことのあるものだった。
きっと有名な小説なんだと思う。
「いつもプラプラしてて、締め切りとか大丈夫なの?」
「根詰めてやってた時期もあるけどね。
適度にのんびりしてる方がいろんなヒラメキが沸きやすいんだ」
「ああ、それはそうかもね」
「締め切りも、あんまり間に合わせようとか思わなくても、頭のどこかで勝手に時計が働いてるみたいでさ。
いつもぎりぎりのところでピッタリ仕上がるよ、不思議と」
この公園を行き来する人も、まさかこの人がそんな仕事してるなんても思いもよらないだろうな、なんて思う。
人に自分があの『白波瀬薫』だとアピールしようとかいう発想自体が、この人にはないみたいだし。
こっちからいろいろ聞かないと、一切何の情報も出てこないんだもん。
こないだ机の上に描きかけの絵があったけど」
「ああ、あれね。
あれはね、海外のファンタジー小説の改訂版が出るんだけど、それの表紙」
何でもないことのように、あっさりと言う。
ファンタジーのタイトルはあたしも聞いたことのあるものだった。
きっと有名な小説なんだと思う。
「いつもプラプラしてて、締め切りとか大丈夫なの?」
「根詰めてやってた時期もあるけどね。
適度にのんびりしてる方がいろんなヒラメキが沸きやすいんだ」
「ああ、それはそうかもね」
「締め切りも、あんまり間に合わせようとか思わなくても、頭のどこかで勝手に時計が働いてるみたいでさ。
いつもぎりぎりのところでピッタリ仕上がるよ、不思議と」
この公園を行き来する人も、まさかこの人がそんな仕事してるなんても思いもよらないだろうな、なんて思う。
人に自分があの『白波瀬薫』だとアピールしようとかいう発想自体が、この人にはないみたいだし。
こっちからいろいろ聞かないと、一切何の情報も出てこないんだもん。


