ゴースト ――あたしの中の、良からぬ……

困ったように笑って、ちょっと肩をすくめる。


(絵は本当にいいと思ってくれてたんだ)


ちっとも救われた気分にならないけど。

離れてこっそり見守ろうと思ってただなんて。

ほんと、完全にお兄さんの相手としか見られてないんだ……


「こんなすごい絵を描くのはどんな子なんだろう、なんて思ってね」


(――え?)


「ほら、絵って心がストレートに出るでしょ?

柚希ちゃんはやっぱり純粋で、心に光を持った子だなぁって思ったよ」


にっこり明るい、罪のない微笑み。


(ちょちょちょっと、薫さん……)


とと突然、何よ……。

思わず顔にボッと血が昇る。


「……心に光って……何?」