最初は小指だけだったのが、薬指、中指、人差し指…。

最後には手と手が繋がれる。

「スペシャルハレンチ先輩達のようにはいかないけど…手を繋ぐくらい…いいかな…?」

はにかんだ表情で言うレイニーボーイ。

「うん…いいよ?」

髪色を赤く染めながら、虹華は微笑む。

「手を繋いでいたら…人混みでも迷わないもんね」