一発で落ちる筈がない。
景品棚の一番上に鎮座する大きな茶色い毛のテディベア。
その尻は、両面テープでしっかりと固定されているのだ。
粘着力の強い両面テープが貼り付いて、ちょっとやそっとの衝撃では落下しない。
「どうだい兄ちゃん」
自信ありげに笑う親父。
「次の一発で落とせたら兄ちゃんの勝ち、しかしもし落とせなかったら…兄ちゃん、俺に土下座して『参りました』って言ってもらおうか」
景品棚の一番上に鎮座する大きな茶色い毛のテディベア。
その尻は、両面テープでしっかりと固定されているのだ。
粘着力の強い両面テープが貼り付いて、ちょっとやそっとの衝撃では落下しない。
「どうだい兄ちゃん」
自信ありげに笑う親父。
「次の一発で落とせたら兄ちゃんの勝ち、しかしもし落とせなかったら…兄ちゃん、俺に土下座して『参りました』って言ってもらおうか」


