天神学園高等部の奇怪な面々29

「ううん」

笑みを浮かべ、ロシア娘は首を横に振った。

「そんなゲームがあるんなら、きっともう、じぃ先生が殆ど取っちゃってるよ」

「じぃ先生が?」

首を傾げる眼鏡男子。

「うん。エージェントの世界でも、じぃ先生…ラルフ·ハミルトンっていう海兵隊狙撃兵の名前は噂になっていたもの…私達エージェントの狙撃テクニックの教本にも、じぃ先生の編み出した技術が載ってるくらいだもの…」

「そ、そんなに凄い人なんですかっ?」

目を丸くする眼鏡男子に、ロシア娘は頷いた。

「武闘派教師陣に相応しい人だよ、じぃ先生は…本物の銃を持っての狙撃勝負したら、私でも分が悪いかな…」