天神学園高等部の奇怪な面々29

お菓子、小物、玩具…。

落下していく景品のオンパレード。

「すごいすごい!」

「むぅ…見事な腕前」

翡翠と奥方も、ラルフの射撃技術に感服している。

苦虫を噛み潰したような顔をしているのは射的屋の親父。

「さて…我が家の子供達の土産はこのくらいでいいだろう…」

スゥッ…と。

ラルフは息を吸い込む。

「そろそろ奥方へのプレゼントを仕留めるとするか」