天神学園高等部の奇怪な面々29

「親父…貴様…」

卑怯な手段は許せない。

腰の川蝉に手をかける翡翠だったが。

「だから」

それをラルフが制する。

「俺は愛用の銃を使わせてもらう…許可をもらえないなら、この辺の屋台を取り仕切っている元締めに、アンタの不正を報告させてもらうが…?」

「か…勝手にしやがれ!」

ムスッとした顔で、親父は腰掛けた。