「ち、ちょっと、ちょっと待って下さいっ」

わたるんが一言物申す。

「もう持てませんよ、僕は買い出しの罰ゲームでもやらされてるんですかっ」

「む?」

翡翠が、『解せぬ』といった表情で振り返った。

「しかし今川焼きは買っておかねばならんだろう。食うだろう?今川焼き。白餡と黒餡と十個ずつ」

「僕が一人で持って帰るんですよっ?限度というものがあるでしょうっ」

流石のわたるんもツッコむ。