「おい…‼」 あの娘は振り向いた。 「なにか御用でも??」 ロングスカートが翻ったと同時に 雪のような肌がのぞいた。 チェックのフリル付きロングスカートを レースが縁取っており、 その上に、カーディガンをはおっていた。 小さな顔に意識の強そうな大きな目がついている。 柔らかい笑みが浮かんでいた。 いわゆる美人。 まさにお嬢様だ。 いや、絶対にだ。 しっかし、 結構可愛いし お金持ちだし… 仲良くなっておきたいな。 意地汚いことと、 くだらないことを考えていた時 その顔が歪んだ。