「優輝へ
この手紙を読んでるってことは、あたしは死んじゃってると思うの。
これは遺書ってものでもないけど、あたしの気持ちを書いたものなんだ。
だから、できれば読んで欲しいな。
あのね、あたし実は優輝にアバターチャットで初めて会ったとき周りの人たちみたいに無視しようかと思ってたの。
でも、誰も話かけないし私が返事をしたんだ。
もともと、誰かと話をするのは好きじゃなかったから。あれはただの暇つぶしにしか考えてなかったの。
でも、優輝と友ダチになりたくなってなってから沢山お話したよね。
あのときにはもう好きになってたんだ。
でも、怖かった。
振られたりするのも怖いし、あんなにかっこいいのにチャカノがいないわけないって思ったから・・・
でも、あれから告白されて付き合って。
できることなら私、優輝と結婚して子供産んで・・幸せになりたかった。
でも、それも叶わない・・私はもう死んじゃってるから。
でも、ペアリングは嬉しかったよ!
お礼もちゃんと言えなかったからここで言わせてください。
ありがとう。
私、優輝と出会えて本当によかった。
ありがとう、愛してた。
優輝は長生きして、幸せになってください。

さくら」

手紙は、読み終わる頃には俺の涙で文字が滲んでいた。