「あなたらしい告白を待ってますね。」
あの日から、もう1週間が経った。
未だに告白は来てない。
やっぱり私から告白するべきだったかな、なんてこの1週間悩んでいた。
きっとめんどくさくなって告白する気もなくなったに違いない。

「そりゃあ、そうよね。あなたらしい告白をください、なんてめんどくさいだけよね。」

リアルの私はパソコンの前で独り言が増えていた。

彼らしさを求めてそれで逃げられたならそれまでだったということだと何度も言い聞かせていたけれど不安ばかり頭を過ぎる。

「ああ、もうやめやめ!暑いなぁもう!アイス冷蔵庫にあったっけ?」

私はそう言って気分転換を求めるかのように1階の冷蔵庫の一部、冷凍庫に向かった。

すると、キッチンに母親が立っていた。
ただ、ぼーっとその場に立っているだけ。

「何かあったの?」
「え?あ、なんでもないわよ。」

そういうお母さんはどこか嬉しそうだった。

きっと、呼ばれなくても私が降りてきたから嬉しいんだろうけど出かけたいわけじゃないし、構われたいわけでもない。

「そっか。アイスある?」
「あるわよ、普段食べないからたまる一方なのよねー」

私のためにアイスは常に冷凍庫にある。
だけど、私が食べないからアイスは常に冷凍庫にあった。
どんなに食べてなくて、どれだけそこに余っていても種類があったほうがいいだろうと、沢山の味のアイスがそこにある。

「・・ありがとう。バニラ味がいいな。」
「はい、バニラ。」

そういって差し出す母からアイスを受け取って私は母に聞いてみた。