優輝side...

夢をみていた。
大きな海でかわいい女の子とはしゃぐ夢。

でも、現実世界の俺には彼女がいない。
俺は結構ガツガツするタイプではないので彼女がいない暦がそろそろジャスト1年目になる。

「・・夢の女の子が現実に俺の彼女になるとかマジありえんな・・。」

そういってベットから起き上がった俺は今年で高校3年生を迎えた18歳である。
本当ならばもう高校は卒業しているのだが・・いろいろあってもう1年やり直しという悲劇にぶち当たったわけだ。

俺は勉強はそこそこできるほうだと思っている。
だけどやる気がでないと勉強できないのだ。
だから1年やり直さなきゃいけなくなっただけである。

「・・・なぁんて、結局は言い訳にしか過ぎないんだよね。」

そう、言い訳。
でも言い訳でもしなけりゃ生きていけないのだから仕方ない。
俺こと篠崎 優輝は今日も制服に着替えて学校へ行く準備をして階下へと降りていく。