「こんなとこに何の用だよ。あっついのに」 僕は暑くてたまらないため、機嫌が悪くなっていた。 空は振り返り僕に笑った。 「引き籠もり気味の夜に、見せてあげたくて♪」 は?と太陽の光に目を細めながら、不機嫌そうに言う。 見てよ!と言うと、横に大きく腕を開いた。 空が僕に見ろと示したのは、膨大に広がる『空』だった。