母さんを見ると凄い目で私を見ている

「ぇっと…」

「怖がらずに話してごらん」

「ぇっと…。ご飯は最近体調不良で食べれなくて、今日私が学校に行きたいって我が儘言って体調治ってないのに無理に行って、そしたらアパートの階段でバランス崩して落っこちて、でも遅刻しちゃうしお母さんは弟の面倒があるから迷惑かけちゃいけないと思って頑張って歩いてたらいつのまにかここにいました。」

小学2年生の私はできるたけ精一杯の嘘をついた

医師はしばらく私の目を見た後、安静にしているように告げて病室を出て行った

その瞬間

バシッッ

母さんに思い切りビンタされた

「何であんたって子は迷惑ばっかりかけるのよ!」

「ごめんなさい、ごめんなさい!母さんごめんなさい」

「この事は父さんにも話しておくから」

父さんに!?

嫌だ

また殴られる!

「お願い母さん!父さんだけには言わないで!私いい子にするからお願い!今回だけは見逃して!」

私は必死にお願いした

そんな私を見て母さんは言ったんだ


「じゃあ、もう家に帰らないで」

「ぇ…?」

「あんたの存在が邪魔なの」

「母さん」

「誰もあんたを必要としてない!」

「嫌…」

「私はあんたのせいで龍を失いたくない」

「嫌だよ…」

「龍と私と優で3人で幸せに暮らしたい。その幸せにあんたはいらないの」

そんな…
必要とされてない事は分かってた
たけど捨てられるなんて嫌

だって私のお母さんは母さんしかいないんだもん