君の大好きが聞きたい


「お姉ちゃん昼間、学校から帰ってきて炊飯器の中のお米食べてたんだよ」

…言われた

もう終わった

「ふーん。盗み食いなんていけないワンちゃんね、しつけしなくちゃ」

母さんは私の襟首を掴み引きずった

「俺がやる」

…父さん。やだ、なんで

そう言い父さんは母さんから私を受け取ると隣の部屋に入った

ドカッ

部屋に入るなり一発目はお腹を蹴られた

「ぅっ。ごめんなさい、ごめんなさい」

どんなに謝ったって暴力は止まらない

「立てよ」


父さんに髪を掴まれ動かない体を無理やり起こした

「犬の分際で生意気なんだよ」

バンっ

今度は顔面を拳で殴られ鼻からは生暖かいものがたれた
鼻血だった

動けなくなった私の顔を思い切り踏みつけられる

「ぅ…」

「てめーなんかこの世界に必要ねーんだよ」

父さんは力の入らない私の腕を思い切り踏みつけた

バキッ

凄い音と同時に全身に痛みがはしる



「ぁあ!!」

意識が朦朧としてくる
そんな中部屋にあったダンボールを父さんが私の目の前に置いた



…?

「この中入れよ」

「ぇ…」

「入れっつってんだよ」