帰宅すると布団で優が寝ていた
母はどこかに行っていていないらしい
父も仕事でいない
!!
いいことを思いついた
母がいない間に何か食べ物を食べようと
急いで冷蔵庫の中をあさった
ほとんど何もない
炊飯器をあけた
すると中には今朝の残りのお米が…
冷え切って硬くなったお米に無我夢中でかぶりついた
口いっぱいに詰めこんだ所で背後に人の気配を感じた
ッッ!!
とっさに後ろを振り返ると目を覚ました優が私を見て呆然と立っていた
「…優」
優は何も言わずにただ
私を見つめている
「ゅっ優。起きちゃったの?寝てていいんだよ?」
「…お姉ちゃん。何してたの?」
「ぇ、えっと、そっ掃除してたんだよ」
「口にお米ついてる」
ぁっ…
私は急いで優の前に駆け寄った
「優っ!!お願い!!父さん達には黙ってて!!」
父さん達にバレたら絶対に殺される
必死で優に頭を下げた
優は私を見下ろしたまま何も言わずにまた布団に戻っていった
