「あの…私はただ…参考書代を…」
「遠慮しないでいっぱい頼んで!内容うすいけどね」
私の話を聞いているのだろうか…
すごい笑顔…
「そういえば名前聞いてなかったよね?何ちゃんって言うの?」
これって…
まさか自己紹介?
え…
何て言えばいいんだろう
とりあえず黙ってるわけにもいかないから名前でも…
「えと…ゆいかです。坂本結花…」
「結花ちゃん?可愛い名前だね!君にぴったりの名前だよ」
可愛い名前?
ぴったり?
誰に…?
私に?
うわー///
なんだろう
この感じ
初めての感覚
ドキドキしてるよ
だって小さいころから
自分の名前を教えるたびに
“名前は可愛いのにお前は汚なくてきもい”
とか
“お前にその名前はいらない”
とか
とにかくひどいことしか言われなかったからびっくりしてる
こんな私にも似合ってるって言ってくれる人がいるんだって
なんだか凄く嬉しい…
「結花ちゃん?結花ちゃん?」
「あっはい!」
あんまりに嬉しくて自分の世界に入ってた
