「俺、今は給料入ってないから来月になって電話してくれたら
クリーニング代渡しに行くから、あっでもその頃にはもうクリーニングかけちゃってるかな?とりあえず参考書代渡すから電話してよ」
私は福井と言う人にお辞儀をして家に帰った
見た目からして悪そうな人ではなかった
1ヶ月後
あれ以来ミルクティは飲みに行っていない
汚れた服はクリーニングに出したけど完全には落ちなくて今は着ていない
とりあえずTシャツを返すためと参考書代を貰うために
勇気を貰う出して福井さんに電話してみた
男の人と電話をするなんて初めてだから凄く緊張した
プルルルルル
ワンコール、ツーコール
「はい、もしもし」
出た。
「あ、あの私、カフェであなたにミルクティをかけられた者なんですが…」
返事は即答だった
「ぁあ!今から大丈夫だけど」
今から…
まー用事ないしいいかな
「じゃあカフェに行きますね」
「あっ俺今日バイト入ってないんだよ」
「ぇ…」
「家どの辺?どこかで待ち合わせしようよ」
「じゃあ本屋さんの前で」
「わかった、すぐ行くね」
「…はい」
