高校には行かなかった
多分受験しても受からなかったと思うし
同級生が高1になった今、私はいつも独りで街を歩き回っている
最近時間をつぶすようになったのは家から徒歩10分の所にあるカフェ
今まではカフェなんか行かなかったけどこの間勇気を出して入ったみたら、そこのミルクティがおいしくて最近はいつも通っいる
でも必ず人目につかない一番奥の席に座る
それで今もそこに座ってミルクティが来るのを待っている
さすがに最近はやばいと思って参考書を片手に勉強勉強している
ミルクティを飲みながら勉強するのがお気に入りだ
「お待たせしました」
若い青年がミルクティを持ってきた
「失礼いたします」
右手にミルクティを持った青年は左手でテーブルの上に散らばった勉強道具をどけた
…と
ビシャッ!!
「きゃっ!!」
青年の持っていたミルクティがなぜか落っこち参考書の上に、はねたのが私の服にこぼれたのだ
「すっすいません!!怪我してないですか!?」
「だ…い丈夫です」
「そうだ!着替え!」
青年は私の手を引っ張り店内の奥の部屋へと連れ込んだ
