私は15歳の母と16歳の父のもとに産まれた

早産で産まれた時の体重は1500グラムしかなかった

産まれてすぐにたくさんの機械に囲まれた
退院できたのは1ヶ月後の事だった

母はまだ若く遊びたいと言う気持ちから産まれたばかりの私を祖父母に預け夜の町を遊びまわった

私が3歳になった時はすでに両親は別れていた
理由は母の浮気

「私今真剣に交際してる人がいるの」
「は?んだと?もう一回言ってみろよ!」
「別れてって言ってんの!あんたには飽きたのよ!」

母は一方的に私を連れて家を出た

「ママ…?どこ行くの…?」
「うるさいっ!黙ってよ!」
「…」

冷たい手で強く引っ張られた私の手に痛みを感じながらも母に怒られたくなくて何も言わずにもただ母の後について行った



着いた場所は少しキレイなアパート

そこの201号室
母は迷わずインターホンを押す

中からは見たことのない一人の男

茶髪で顔の整った男
耳には大量のピアス
いかにも柄の悪そうなその男に母は思いっきり抱きついた

「龍っ!会いたかった」
「真由子。」
「ちゃんと別れてきたよ?これからはずっと一緒にいれるね」

そう言い2人はキスを交わした
3歳の私でもわかった

…これがママの新しいパパなんだ

って。



「この餓鬼は?」
男は私見て言った

「この間話したでしょ?」
「ぁあ、まぁいいや。とりあえず中入れよ」