愛染夢路


「美味しかった…です。」

空っぽになった器を悲しそうに見た。

「元気…無くなったな。どうしたん?腹壊した??」



訴えるような瞳を私に向ける。

見ないで―…

想いが―…溢れてしまうよ…




―バッ―




「ど…した?」

ゆっくりと肩で呼吸して泣いた。



「せんせぇ…何で…優しく…するのぉ?私…悪い子なのに…」



先生をギュっと抱きしめながら言った。



先生は私より身長が高いから先生の胸の所が濡れていた。

―チュッ―


目の所に…キスをした。

「好きだからです。」



最高の笑顔を私に向けた。



「生徒、としてな」


と笑っていってた。

「…分かってるもん!!!」


ポンっと胸を叩いた。



納得した様子で

「知ってます」

と笑っていた。


幸せだなぁ…。